【十王パノラマ公園】鬱金

荒川堤の五色桜由来の園芸品種。江戸時代に大名庭園で愛でられていた名品。別名、浅黄桜。淡黄緑色の花色が特徴で、受粉して後半になるにつれ紅色に変化します。緑色の御衣黄(ギョイコウ)とDNAが同じで枝変わりの可能性があるといわれています。これにより、鬱金なのに御衣黄的な花があったり、御衣黄なのに鬱金的な花だったりと、まれに混在が見られます。


荒川堤の五色桜(ゴシキザクラ) 

江戸時代、大名庭園で愛でられていた貴重な園芸品種が中心の桜堤。明治維新後、藩邸と庭園取り壊しの際に、その貴重なサクラを移植保存した人がいました。駒込の桜専門業高木孫右衛門です。明治18年(1885)、荒川(現在の隅田川)堤防の改修工事をすることになりました。明治19年(1886)3月、後の江北村長清水謙吾の主導で、高木孫右衛門が保存していた桜85品種3225本が荒川堤上約6kmに植えられました。「紫桜」「関山」「白妙」「鬱金」をはじめとして、 それらの花の色は、濃紅色・紅色・淡紅色・白色・黄緑色など様々で花が咲いた風景はまるで「五彩の雲が棚引く如し」「一望彩雲」といわれ、新聞記者が「荒川堤五色桜花」と表現しました。 それらがきっかけで、荒川堤のサクラは「五色桜」とよばれるようになったのです。現在は、赤=関山、白=白妙、黄=鬱金、紫=紫桜、黒=墨染を五色の象徴としています。