水戸左近桜。赤芽白花という最上級、至高のヤマザクラ。昭和38年(1963年)、宮内庁から京都御所左近の桜の株分け苗木を拝領して弘道館左近の桜三代目と同時期に植樹されました。これは一時期好文亭にお住まいになられていた徳川斉昭公の正室吉子女王に寄り添う形での植樹です。(詳しくは弘道館左近の桜を参照)。写真にもわずかに出ていますが、開花時薄紅色に染まり、満開時に純白になります。日本樹木医会からは茨城県を代表する健康優良樹に認定されていました。その樹観のみならず、天皇家ゆかりの山桜の直系が水戸に来ているという点でも、花を愛でる価値があります。
※2019年台風で倒木、現在は後継樹が植えられています。
偕楽園左近の桜二代目
令和5年3月、宮内庁から寄贈された京都御所左近の桜の実生(ミショウ)苗木を秋篠宮佳子内親王殿下がお手植えされました。偕楽園左近の桜としては二代目となります。こちらも先代同様で花が蕾から開花時は薄紅色で、徐々に純白となります。花びらの形も珍しいパターンで、ヤマザクラは個体によって大輪、中輪、小輪、しわの有無、紅色度合い、旗の有無など多彩なところが魅力。青芽白花のヤマザクラは大変貴重で、普段はまず見ることができません。このヤマザクラの花、葉芽の形や色合いの違いは、実生苗木ならではの個性です。実際ヤマザクラのほとんどは樺芽や赤茶芽で、次に黄緑芽や黄芽が多く、赤芽と青芽は希少。偕楽園左近の桜の葉芽は、開花時黄色が混じった緑から、満開につれて濃い緑になります。種から生まれるサクラは、園芸品種と違って、ここにしかないサクラ、一度きりの命です。接ぎ木でクローンを増やさない限り、枯れたら二度と見ることはできません。左近の桜観桜の際は双眼鏡や望遠レンズがおすすめ。青芽の中に咲く繊細な薄紅色を見てください。
有名な青芽白花のヤマザクラ
※接ぎ木で受け継がれている
梅鉢桜(桜川) 、八房桜(雨引観音)
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