【高萩市】旧大能小学校の山桜

別名、ひとまち千年桜。旧大能小学校跡に咲く見事なヤマザクラです。赤芽白花。なぜ小学校にヤマザクラなのか。それは、戦後の緑化推進以前の日本は、園芸品種ソメイヨシノの流通は限定的だったためです。例えば日立市の助川小学校には明治38年に日露戦争の戦勝記念で植えられたソメイヨシノが現存していますが、これはまれなことです。つまり昔はサクラといえばヤマザクラが当たり前であり、学校に植えるサクラも苗木が入手しやすいヤマザクラだったのです。戦後には多くの園芸品種が流通し、ほとんどの学校にソメイヨシノが植えられました。現在、学校のサクラといえばソメイヨシノですが、接ぎ木で増やされる園芸品種、特にソメイヨシノは病弱で主幹も50年から60年ぐらいで枯れていきます。2026年現在では、戦後に植えられたソメイヨシノの衰退が目立ち、倒木の恐れがあるとして伐採されているニュースを見るようになりました。その点実生から育って根付いたヤマザクラは強いです。ただこれも環境次第なところはありますが、100年以上の古木である旧大能小学校のヤマザクラに幹の衰退は見られません。